就活生が大阪-東京をヒッチハイクしてみた。

 

うも、こんにちは!

りようたです。

 

大学も春休みに入り、東京に就活で2週間ほど行くことになりました。

ただ、普通にいってもおもしろくない。なにより金がもったいない。

(大阪人は基本的にケチです。)

 

「そうだ、ヒッチハイクしよう!!」

 

 

 準備。 

 そうとなれば、急いで準備。

なになに。ググってみると

「スケッチブック」「マッキー」が必要。 

 

もったいない。 

(大阪人は基本的にケチです。)

  

僕は裏白の紙を4つテープで止めて、スケッチブック代わりにしました。

タダだし、0円だし、スケッチブックより大きいし。

 

マッキーは絶対必要。

200円以内で買えるので渋々購入。

 

 

さて、準備は整った!

 

 

いざ、まいらん。

 

調べたところ吹田SAはヒッチハイクに最適なようです。

ここのSAは地上から徒歩で入ることができます。

 

当日の朝、バイト先のオーナーが車でSAまで送ってくれることに。

さらに

「これで向こうでうまいもんでも食え。無事帰ってこいよ。」

と、5000円札を渡されました。

 

この時点で半泣き。

絶対に成功させてやる。

 

 オーナーありがとうございます。

そして無事吹田SAに到着。

駐車場もほぼ満車で期待できそうです。

 

 午前8時 

 トイレを済まして、いざ!ヒッチハイク!!

紙に大きく「東京方面」と書いて、SAの合流地点で運転手の目に訴えかけました。

「俺をのせてくれぇぇぇ!!!」と。

これが失敗の始まりとはつゆ知らず。

 

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1時間後。。。

 

2時間後。。。

 

 

「なぜだぁぁぁ!!車が止まってくれない!!!」

 

 

それもそのはず。この日は生憎の土砂降り。もうザーザー。

そらこんなずぶ濡れの男を乗せてくれる変人はいないですね。

 

 作戦を変えて、服を乾かし、食事している人に直接声をかけることにしました。

うどんを食べている老夫婦を発見。

 

「あのぅ〜僕、大学生で就活で東京に行くんですが、よかったら乗せて頂けないですか?」

 

「ごめんなさいねぇ〜。私達もうおりるのよ〜」

  

くじけない。僕。

次はハーフのような顔の出で立ちの夫婦へ。

 

「あのぅ〜・・・」

 

「あぁ、無理無理。」

 

もう泣いていいですか。

 

そんなときに外に目をやると晴れてる。

いまだ!!

 

ここである考えが。

さっきは「東京方面」と書いていたことで

抽象的な場所しか提示していませんでした。

 

「東京なんていかんわ〜」

というドライバー方の気持ちが顔から読み取れました。

 

しかし、僕的には少しでも東に行けばいい。

なので、今回は「滋賀」と具体的な地名を出してみました。

 

 するとわずか15分で青い乗用車が!!

運転席の窓があいて“女神様”が顔を出しました。

 

「兄ちゃん、のってく?」

 

「もちろんです!ありがとうございます!」

 

 ヒッチハイクを初めて4時間。

ついに乗車。 

 

 

乗せていただいたのは滋賀県在住の小学校教諭あゆみさん

神戸からの帰りに僕を見かけて乗せてくれたようです。

 学生時代にしとくべきこと、働くとは、など

いろいろなことを教わりました。

 

 そして大津SAでおろしていただき、丁寧にお礼をしてお別れしました。

ありがとうございました。

 

大津SAはとても多きなサービスエリアで

あいにくの曇りで琵琶湖は見えませんでしたが、

たくさんの人で賑わっていました。

 

次の目的地を紙に書いていると

 

「ここは名古屋行きの車が多いよ」

 

横を見てみると

老夫婦の方が笑顔でこちらを見ていました。

 

その後、様々なアドバイスを頂き、なんとシュウマイまでごちそうになりました。

うまかったっす。人の優しさって美味しいことに気がついた出来事でした。

 

アドバイス通りに名古屋を狙って再びチャレンジ!

 

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すると5分後(一瞬です。アドバイスの力すげぇ。)

一台のハイエースが止まり、

 

「兄ちゃん、静岡までやけどええか?」

 

なんと、名古屋を超えて静岡まで一気に行けることに。

 乗せていただいたのは岡山から静岡まで仕事に行く途中の鳶職人さんたち。

 

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ヒッチハイクって普段会わないような人たちと

会えて、喋れて、いろいろな刺激をもらって

その上、人の優しさにも触れれる。

 

うん、

今回の人たちにもたくさんの大切なことを教わりました。

 恋のことであったり、お金のはなしであったり、

 

さて、浜松!

あと半分!東京はもうそこ!

 

早速、東京行きの紙を掲げると一台の車が!!!

子供2人の家族連れのようです。

早速近寄って交渉開始です。

 

ん?なんだ?

こちらから喋りかけても話してくれない。

 

するとポケットから携帯を取り出し、何かを打って、見せてきました。

 

「東京まで行くの?

よかったら乗っていっていいよ!

ただ、私達耳が聴こえないけど、大丈夫?」

 

 

そうです。彼らはろうあ者でした。

もちろん、僕にとっても初めての経験でした。

 

コミュニケーションを取るにも、戸惑いも多かったです。

しかし途中のSAでラーメンをご馳走になり、

障害者の方の現実サポート体制手話の普及など

普段考えたこともなかったようなことを教わりました。

 

 ヒッチハイクをして

様々な人の話を聞き、確実に僕の視野が広まっていきました。

 

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ついた。

 

そして車に揺られること3時間程。

ついに東京に到着しました!!

 

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まさか本当につくとは思っていなかったので

思わず泣いてしまいそうになりました。

かかった時間は14時間

使ったお金は140円(コーヒー代)

 

まとめ。

 

ヒッチハイクのメリットってお金がかからないだけじゃないんですよね。

 

乗せてくれる人=ほぼ100%いい人

 

なので人のあったかさ、優しさに触れることができます。

なんて優しい世界に僕は住んでいたのだろうって。

 

また、笑顔の重要さっていうのも身にしみました。

ぶきっちょに紙を持って立っているだけでは、誰も乗せてくれません。

笑顔があると、親近感がわき、車に乗ったあとも自然とコミュニケーション

が取れるんですよね。

 

これ書いてて、乗せてくださったドライバーの方の笑顔が

フラッシュバックして

泣きそう。笑

 

ですが、連絡先は交換してません。

一度しか合わないからこそ、もう二度と会うことのない人達だからこそ

全力で感謝ができました。

本当にありがとうございました。